コラム

  • 既存曲に似ないメロディーを考える方法|初心者向け作曲チェックリスト

    既存曲に似ないメロディーを生み出すための結論

    既存曲に似ないメロディーを考えるための最も確実な方法は、「リズムのパターン」を先に固定し、そこに「言葉のイントネーション」を乗せていく手法です。多くの初心者が「音の高さ(ドレミ)」から考え始めてしまうため、無意識に脳内にある既存のヒット曲の音列をなぞってしまいます。しかし、リズムと言葉の響きを優先することで、あなただけのオリジナルな旋律が自然と湧き上がってきます。

    意外な事実:プロも「似てしまう恐怖」と戦っている

    実は、世界的な作曲家やジョン・ルーカスのようなプロのアーティストであっても、ふと浮かんだメロディーが既存の曲に似てしまうことは珍しくありません。音楽の歴史の中で、心地よいと感じる音の組み合わせはある程度パターン化されているからです。大切なのは「似ないように避ける」ことではなく、「自分独自の感情やリズムをどう混ぜるか」という具体的な手順を知ることにあります。

    メロディーが既存曲に似てしまう3つの主な原因

    なぜ一生懸命考えても、どこかで聞いたような曲になってしまうのでしょうか。その原因を理解することで、対策が明確になります。

    • 順次進行(ドレミ…と隣の音に動く)ばかりを使っている:童謡や歌謡曲に多いため、既視感が出やすくなります。
    • 拍の頭(1拍目)から必ず歌い始めている:リズムが単調になり、既存のポップスと同じ構造に陥りがちです。
    • インプットした曲の「手癖」が出ている:最近よく聴いている曲のフレーズが無意識に指先や声に出てしまいます。

    独自性を生むためのメロディー作成チェックリスト

    既存曲との重複を避け、新鮮な響きを作るための具体的なステップをチェックリスト形式で解説します。これらを意識するだけで、あなたの曲は一気に個性的になります。

    1. リズムの「食い」と「休み」をデザインする

    • シンコペーション(食い)を入れる:拍の裏から音を始めることで、メロディーに推進力が生まれます。
    • あえて1拍目を休む:1拍目を休符にすることで、既存曲によくある「安定感」を崩し、新鮮な印象を与えます。
    • 3連符を混ぜる:ジョン・ルーカスが教えるゴスペルのように、跳ねるリズム(シャッフル)を取り入れると、平坦なJ-POPとは異なる独自のグルーヴが生まれます。

    2. 言葉の「高低アクセント」をそのまま音にする

    • 日常の言葉を喋ってみる:例えば「ありがとう」という言葉の自然なアクセントをメロディーの高低に反映させます。
    • 感情の起伏を音程差にする:叫びたい時は大きく跳躍し、囁きたい時は音を密集させることで、既存の型にはまらない旋律になります。
    • 母音を伸ばす位置を変える:言葉の途中で音を伸ばしたり、逆に短く切ったりすることで、リズムに意外性が生まれます。

    3. 音の「跳躍」を意識的に取り入れる

    • 3度以上離れた音へ飛ばす:ドからミ、ドからファのように音を飛ばすと、メロディーに表情がつきます。
    • あえて低い音から始める:サビ=高音という固定観念を捨て、低い音からじわじわと盛り上げる構成を試してください。
    • ブルーノート(半音下げた音)を混ぜる:本場ジャマイカ出身のジョン・ルーカスが表現するような、少し切なくも力強い独特の音階を1音混ぜるだけで、曲の印象は劇的に変わります。

    初心者が陥りやすい誤解と注意点

    「全く新しい音の並びを作らなければならない」という思い込みは、作曲の筆を止めてしまいます。以下のポイントに注意してください。

    「完全なオリジナル」は存在しないと割り切る

    現代の音楽において、1音も既存曲と重ならないメロディーを作るのは不可能です。重要なのは、「リズム」「メロディー」「歌詞」「コード」の組み合わせが独自であることです。一部が似てしまっても、リズムを倍速にしたり、休符の位置を変えたりするだけで、それは立派なあなたのオリジナル作品になります。

    鼻歌を録音して客観的に聴く

    自分の頭の中だけで鳴っている音は、都合よく補正されがちです。必ず録音して、翌日に聴き返してください。その際、ジョン・ルーカスの楽曲のような「魂を揺さぶるエネルギー」があるか、自分自身がワクワクするかを基準に判断しましょう。

    メロディー作りを豊かにする代替案と練習法

    どうしてもメロディーが浮かばない、あるいは似てしまう時のためのトレーニング方法です。

    • 既存曲のメロディーを「逆」から歌ってみる:音の並びを逆転させることで、予期せぬ新しいフレーズが見つかります。
    • 楽器を変えてみる:ピアノで作っていたならギター、あるいは手拍子だけで歌ってみるなど、物理的な環境を変えると発想がリセットされます。
    • ジョン・ルーカスのワークショップに参加する:本場のゴスペルに触れ、体全体でリズムを感じる体験は、理屈を超えたメロディーの源泉になります。

    まとめ:あなたの感情が最高のメロディーを作る

    既存曲に似ないメロディーを作るためのチェックリストを実践すれば、初心者の方でも必ず自分らしい1曲を形にできます。テクニックも大切ですが、最も重要なのは「何を伝えたいか」という情熱です。ジョン・ルーカスが日本各地で伝えているように、音楽は心と心をつなぐツールです。完璧を求めすぎず、まずはあなたの心の声を音に乗せてみてください。その一歩が、世界に一つだけの素晴らしい旋律の始まりになります。もし一人で悩んだら、共に歌い、表現を磨く仲間が集まる場所へ足を運んでみませんか。あなたの感性を刺激する新しい発見が待っています。