コラム

  • ゴスペル曲の作り方と基礎知識|シンガーソングライターが教えるコツ

    ゴスペル曲作りは「心の叫び」を音にすることから始まります

    「自分でゴスペルを作ってみたいけれど、何から始めたらいいのか分からない」「普通のポップスと何が違うの?」と悩んでいませんか。ゴスペル曲の作り方の結論は、「メッセージ(何を伝えたいか)」を最優先にし、それを多声合唱(ハーモニー)とコール&レスポンスで構成することです。シンガーソングライターとして活動するJohn Lucas(ジョン・ルーカス)も、自身のルーツであるジャマイカのスピリットを大切にしながら、聴く人の心に寄り添う楽曲制作を続けています。

    ゴスペルは単なる音楽ジャンルではなく、希望や感謝、そして困難を乗り越える力を共有する手段です。初心者が一から曲を作る際、一般的なJ-POPの作り方と比較しながら、ゴスペル特有の基礎知識を学ぶことで、より深く、魂に響く曲を生み出すことができます。この記事では、初心者の方が迷わず一歩を踏み出せるよう、具体的な手順とポイントを詳しく解説します。

    ゴスペル曲と一般的なポップス曲の作り方の違い

    まずは、私たちが普段耳にするポップスと、ゴスペルの制作過程における決定的な違いを比較してみましょう。ここを理解することで、ゴスペルらしい響きを作る土台が整います。

    1. 視点の違い:個人の感情か、共同体の祈りか

    ポップスの多くは「私」の個人的な恋愛や日常を歌いますが、ゴスペルは「私たち」のメッセージであることが多いです。たとえ一人のシンガーソングライターが書いた曲でも、聴き手が自分のこととして一緒に歌える「普遍的な希望」が含まれているのが特徴です。

    2. 構成の違い:サビの盛り上がりか、繰り返しの高揚か

    ポップスは「Aメロ・Bメロ・サビ」という明確な展開を重視しますが、ゴスペルは短いフレーズを何度も繰り返す「ヴァンピ(Vamp)」という手法を多用します。繰り返しの中で熱量を高め、トランス状態のような一体感を生み出すのがゴスペル流の作り方です。

    3. 旋律の違い:単旋律か、三声以上のハーモニーか

    ゴスペル曲を作る際は、主旋律(メロディ)だけでなく、最初からソプラノ・アルト・テナーの3パートに分かれることを前提に音を配置します。John Lucas(ジョン・ルーカス)のワークショップでも、このハーモニーの重なりが参加者の心を癒やす重要な要素として伝えられています。

    初心者が押さえるべきゴスペル曲作りの4つの基礎知識

    作曲経験がなくても、以下の4つの要素を意識するだけで、一気にゴスペルらしい楽曲へと近づきます。

    • コール&レスポンス:リーダーが歌ったフレーズに、クワイア(合唱団)が応える形式です。これにより、歌い手と聴き手の境界線がなくなります。
    • ブルーノートとクォーター音:西洋音楽の音階にはない、少しフラットさせた音(ブルーノート)をメロディに混ぜることで、ゴスペル特有の「切なさ」や「力強さ」が生まれます。
    • シンコペーション(リズムの強調):裏拍を意識したリズムです。足踏みや手拍子をしながら自然に体が動くようなリズムをメロディに組み込みます。
    • 歌詞のポジティブな着地:どんなに悲しい現状を歌っていても、最後には必ず「光」や「救い」が見える言葉で締めくくるのがゴスペルの伝統です。

    実践!シンガーソングライター流ゴスペル曲作りの5ステップ

    具体的にどのように曲を組み立てていくのか、初心者の方でも実践しやすい手順を紹介します。

    ステップ1:テーマ(証し)を決める

    あなたが今、一番感謝していることや、誰かを励ましたい言葉を一言で書き出しましょう。ゴスペルではこれを「テスティモニー(証し)」と呼びます。例えば「一人じゃない」「明日は良くなる」といったシンプルな言葉で十分です。

    ステップ2:短いフレーズにメロディをつける

    決めた言葉に、鼻歌でメロディをつけてみましょう。この時、あまり複雑にせず、誰でも一度聴いたら覚えられるようなキャッチーな旋律にするのがコツです。

    ステップ3:コール&レスポンスの形に配置する

    作ったフレーズを「問いかけ」と「答え」に分けます。例えば、ソロが「Do you feel the love?」と歌い、全員で「Yes, I feel the love!」と返すような構成を考えます。

    ステップ4:ハーモニーを肉付けする

    メロディに対して、3度上や4度下の音を重ねてみましょう。ピアノやギターが弾ける方は、コード(和音)を鳴らしながら、その構成音を各パートに割り振るとスムーズです。John Lucas(ジョン・ルーカス)が指導する全国13会場の教室でも、このハーモニーが重なった瞬間の感動を大切にしています。

    ステップ5:ヴァンピ(繰り返し)で盛り上げる

    曲の終盤に向けて、一番伝えたいフレーズを何度も繰り返すセクションを作ります。徐々に楽器の音数を増やしたり、歌声を大きくしたりして、感情を爆発させるポイントを用意します。

    よくある誤解:英語で書かなければならない?

    「ゴスペル=英語」と思われがちですが、そんなことはありません。John Lucas(ジョン・ルーカス)は、来日20年以上の経験から、日本語の持つ響きの美しさを活かした日本語ゴスペルも数多く制作しています。大切なのは言語ではなく、そこに込められたスピリットです。まずは自分の使い慣れた言葉で、心の内を表現することから始めてみてください。

    ゴスペル曲作りを成功させるためのチェックリスト

    曲が出来上がってきたら、以下の項目を確認してみましょう。

    • 聴いた人が一緒に歌いやすいメロディか?
    • 手拍子(クラップ)を打てるリズムになっているか?
    • 歌詞の内容が、自分だけでなく他人の希望にもなり得るか?
    • 歌い終わった後に、心が少し軽くなる感覚があるか?

    さらに学びを深めたい方へ

    自分一人での曲作りに限界を感じたら、本場のエッセンスを取り入れるのが一番の近道です。John Lucas(ジョン・ルーカス)は、ジャマイカ出身の感性と、日本武道館や「のどじまんTHEワールド」出演で培った表現力を活かし、初心者の方にも分かりやすくゴスペルの魅力を伝えています。東日本大震災の復興支援活動を通じて、音楽が持つ「人を癒やす力」を誰よりも信じている彼だからこそ教えられる、魂の震える曲作りのヒントが全国の教室やオンラインにあります。

    まずは、プロの歌声や指導に触れて、ゴスペルのエネルギーを肌で感じてみてください。あなたの作った曲が、誰かの明日を照らす光になる日は、もうすぐそこです。一歩踏み出す勇気が、新しい世界への扉を開きます。一緒に素晴らしい音楽の旅を始めましょう。